2026.02.27
2026.02.27
垂直搬送機の価格相場はいくら?導入費用と建築確認不要のコストメリット

「新しい倉庫に荷物用の昇降機を入れたいけれど、エレベーターは高すぎて予算が通らない…」
「垂直搬送機なら安く導入できると聞いたが、実際には本体価格以外に何にいくらかかるのか、内訳が知りたい」
「社内稟議を通すために、トータルコストの相場感や投資対効果を正確に把握したい」
荷物の上下移動を効率化したいと考えたとき、真っ先に候補に挙がるのは荷物用エレベーターかもしれません。
しかし、その高額な見積もりと、付帯する建築工事費に頭を抱えている方は非常に多いのが現実です。そこで有力な選択肢となるのが、導入コストを大幅に抑えつつ自動化を実現できる「垂直搬送機」です。
この記事では、垂直搬送機の具体的な価格相場や別途費用の内訳、エレベーターと比較してなぜトータルコストを削減できるのかという明確な理由を徹底解説します。
目次
垂直搬送機タントレーの本体価格相場と仕様スペック
垂直搬送機の導入検討にあたり、まずは目安となる「本体価格」と「納期」を把握することが重要です。
ここでは、アイニチの垂直搬送機「タントレー」の具体的な価格相場と、標準仕様について詳しく解説します。
650万円から導入可能!サイズ別・積載荷重別の概算価格リスト
アイニチが提供する垂直搬送機「タントレー」の本体概算価格は、650万円〜となっています。
搬送する荷物のサイズ(搬送トレーサイズ)や積載荷重によって価格は変動します。
稟議や予算確保の目安として、以下の基本仕様と価格表をご活用ください。
【タントレー 仕様・価格表の目安】
(※持上げ高さ:最低2,500mm〜最高12,000mm(2停止)の場合)
| 搬送トレーサイズ(幅×奥行) | 積載荷重 | 本体概算価格 |
|---|---|---|
| W1000×D1000mm | 200kg〜1000kg | ¥6,500,000〜 |
| W1300×D1300mm | 200kg〜1000kg | ¥7,200,000〜 |
| W1600×D1600mm | 200kg〜1000kg | ¥8,000,000〜 |
| W1800×D1800mm | 200kg〜1000kg | ¥8,400,000〜 |
| W2000×D2000mm | 200kg〜1000kg | ¥8,900,000〜 |
このように、扱う荷物(パレットやカゴ車など)のサイズが大きくなるほど、必要となるトレーサイズも大きくなり、価格が上がる仕組みです。
本体価格に含まれる標準装備(安全装置・制御盤など)と仕様
上記の概算価格は、機械を動かすための基本的な構成要素を含んだ「本体価格」です。
具体的には、以下のものが含まれます。
- 横行搬送トレー:荷物を載せて昇降・移動させる部分。
- 各種安全装置:人が誤って侵入した際に停止するセンサーなどの安全機構。
- 制御盤・電装一式:垂直搬送機全体の動作をコントロールする頭脳部分。
【重要な注意点:巻上機は別途見積もりとなります】
一般的に「本体」というとモーターも込みだと思われがちですが、タントレーの場合は「巻上機(ホイスト・モーター部分)」は本体価格に含まれず、別途お見積りとなります。
なぜなら、現場の「持上げ高さ(揚程)」や「積載荷重」、求める「搬送スピード」によって最適なモーターのスペックが大きく変わるためです。
発注から稼働まで約3ヶ月!標準的な納期と工事期間
設備投資の計画において、価格と同じくらい重要なのが「スケジュール」です。
タントレーの場合、正式な発注から納品までの納期は「約3ヶ月」が標準的な目安となります。
これは、お客様の現場に合わせて一台一台オーダーメイドで設計・製作を行うためです。
また、実際の現場での設置工事期間は「約5日〜7日」と非常にスピーディです。
稼働中の工場や倉庫であっても、業務への影響を最小限に抑えて設置することが可能です。
本体以外に必要な「設置・導入コスト」の内訳と目安
垂直搬送機を実際に現場で稼働させるためには、本体価格に加えて「設置・導入コスト」が発生します。
ここでは、現場の条件によって変動する別途費用(施工費、運送費、外装工事など)の内訳について解説します。
トータルライフサイクルコストを正確に算出するためにも、ぜひ押さえておきましょう。
設置階数や現場環境で変動する施工費・運送費
タントレーの価格表にも記載がある通り、以下の項目は別途お見積りとなります。
- 施工費一式
現場で部品を組み上げ、調整・試運転を行うための費用です。
高所作業の有無や、夜間・休日の工事指定などによって変動します。 - 運送費一式
工場で製造された大型の部品を、指定の現場まで輸送するための費用です。
設置場所の地域や、搬入経路の広さ(クレーン車が必要かなど)によって異なります。
これらの費用は、現地調査を行わなければ正確な金額を算出できないため、見積書では本体価格とは分けて記載されます。
昇降路(外装)の構築や電源工事にかかる別途費用
垂直搬送機を安全に運用するためには、機械を囲う「昇降路(外装)」が必要です。
- 昇降路・外装一式
人が機械の稼働範囲に立ち入らないようにするための安全柵や外装パネルです。 - 一次側電源工事
機械に電気を供給するための電源工事です。
既存の分電盤から設置場所までの配線距離や、電気容量の増設が必要かどうかで費用が変動します。(電気工事はお客様の指定業者様にお願いするケースもございます)
既存リフトからの入れ替えにおける撤去・改修費用
新設ではなく、老朽化した簡易リフトや古い設備からの入れ替えを行う場合は、「既存設備の解体・撤去費用」および「廃棄処分費」が加算されます。
しかし、古い設備を撤去した後に残る「昇降路(ピットや開口部)」をそのまま再利用できるケースも多く、その場合は建物の改修工事費を大幅に節約することができます。
荷物用エレベーターと比較したトータルコストの削減メリット
「垂直搬送機の本体価格と別途費用を合わせると、それなりの金額になるのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、荷物用エレベーターと比較した場合、垂直搬送機は圧倒的にトータルコストを抑えることができます。
その最大の理由は、建築基準法上の扱いの違いにあります。
建築確認申請が不要!申請費用と数ヶ月の期間をカット
荷物用エレベーターや簡易リフト(一定規模以上)を新設する場合、建築基準法に基づく「昇降機」として扱われるため、役所への「建築確認申請」が必須となります。
この申請には、設計事務所へ支払う図面作成・申請代行費用として数十万円がかかるだけでなく、許可が下りるまでに数ヶ月の期間を要します。
一方、垂直搬送機は人が直接介入しない「搬送設備(機械)」として扱われるため、建築確認申請が不要です。
これにより、申請費用をまるごとカットできるうえ、計画から稼働までのスケジュールを大幅に短縮できます。
防火区画やピット防水など高額な「建築付帯工事」を圧縮
建築確認申請が不要であることの大きな恩恵は、エレベーター新設時に発生する高額な建築付帯工事を大幅に削減できるという点です。
エレベーターを設置する場合、延焼を防ぐためにコンクリート製の強固な「耐火構造の昇降路(シャフト)」を構築したり、深い穴を掘るための「ピット防水工事」を行ったりと、大掛かりな建築工事が求められます。
これらは数百万〜一千万円単位の莫大な出費になりがちです。
垂直搬送機であっても、階をまたいで床を貫通する以上、延焼を防ぐための「防火区画」の設置義務自体は残ります。
しかし、エレベーターのような大掛かりな壁を建築工事で作る代わりに、搬送機に一体化された防火シャッター等を機器のオプションとして組み込むことでクリアできるケースが大半です。
結果として、建物の大規模な改修(建築工事としての壁構築など)を伴わずに設置できるため、初期コストを劇的に圧縮することが可能です。
法定点検の義務なし!自主点検によるランニングコスト低減
導入後にかかる維持費(ランニングコスト)にも大きな差が出ます。
エレベーターの場合、建築基準法に基づく年1回の「定期検査報告(法定点検)」が義務付けられており、有資格者による検査と役所への報告にコストがかかります。
対して垂直搬送機には、この法定点検の義務がありません。
もちろん安全な稼働のためにメーカー推奨の定期点検(自主点検)は必要不可欠ですが、法令に縛られた高額な検査費用や手続きの手間を削減できるため、長期的なライフサイクルコストで見ても非常に経済的です。
関連記事:「垂直搬送機とエレベーターの違いは?建築確認不要でコストと工期を削減」
価格を左右するカスタマイズ要素と現場ごとの最適化
垂直搬送機「タントレー」は、単なる既製品の販売ではありません。
お客様の現場の課題を解決するために最適な仕様へカスタマイズするため、その内容によって価格が変動します。
搬送物の形状・重量に合わせたオーダーメイド設計の費用感
現場で扱う荷物は、パレット、カゴ車、段ボールなど多岐にわたります。
タントレーは、標準の価格表をベースとしつつも、お客様の荷物の形状や重量に合わせたオーダーメイド設計が可能です。
例えば、「標準より少し幅の広いパレットを運びたい」「重量物が多いため、より頑丈な構造にしたい」といったご要望に合わせて設計を最適化します。
特殊な治具や補強が必要な場合はその分の費用が加算されますが、無駄のないジャストサイズの設備を手に入れることができます。
既存の昇降路(ピット)を再利用したコストダウン提案
コストダウンの強力な手法として、既存の簡易リフト可能な限り再利用し、垂直搬送機を設置するという提案があります。
タントレーは設計の自由度が高いため、すでにある建物の開口部や枠組みに合わせて機械を製作できます。
これにより、新たに床に穴を開けたり壁を作ったりする建築工事費を最小限に抑えることができ、「適法化と自動化」を低予算で同時に実現することが可能です。
関連記事:「垂直搬送機と簡易リフトの違いは?建築確認不要のメリットと法的基準」
正確な費用算出には「無料現地調査」が不可欠な理由
ここまで垂直搬送機の概算価格や別途費用について解説してきましたが、インターネット上の情報だけで正確な予算案を作成することは不可能です。
なぜなら、現場ごとに建物の構造も、搬入経路も、最適な仕様も全く異なるからです。
だからこそ、プロによる「現地調査」が不可欠となります。
創業71年・事故ゼロのアイニチが提案する「安全かつ安価」な設計
安さだけを追求して無理な設計を行えば、重大な事故につながりかねません。
アイニチは、昭和29年の創業以来71年間にわたって「利用客による人身事故ゼロ」という圧倒的な安全実績を誇っています。
私たちが現地調査に伺う際は、単に寸法を測るだけでなく、「どのように設置すれば最も安全で、かつ無駄な建築工事を省いてコストを抑えられるか」というプロの視点で現場を診断します。
安全基準を厳格に守りながら、お客様の予算に寄り添った「最適解」をご提案いたします。
見積もりも図面作成も無料!全国対応の充実したサポート体制
「現地調査を依頼したら、しつこく営業されるのではないか」「図面を描いてもらうだけでお金がかかるのでは」という心配はご無用です。
アイニチでは、全国47都道府県(一部離島除く)をカバーするサポート体制を敷いており、「精度の高いお見積もりの算出」「社内稟議に必要な図面作成」までをすべて【無料】で対応しております。
心理的なハードルを感じることなく、まずは正確な「自社の場合の価格」を把握するためにご活用ください。
お見積書と図面を製作するために、以下の情報を事前にご準備いただくと、[現地調査前」に概算算出が可能です。
- 運ぶ荷物のサイズ(幅・奥行・高さ)
- 荷物の最大重量(kg)
- 設置予定の階数・持上げ高さ(例:1階〜2階など)
- 搬送の頻度(1時間あたり何回程度か)
- 現場の写真や簡単な図面(あれば)
導入後のメンテナンス契約と長期的なコストパフォーマンス
導入費用だけでなく、長期的な視点を持つことも重要です。
アイニチでは、設置後も安全に稼働し続けるためのメンテナンス体制を全国で整えています。
法定点検の義務がない垂直搬送機だからこそ、専門知識を持ったメーカーによる定期的な自主点検が不可欠です。
点検費用を含めた長期的なシミュレーションもご提示し、お客様の設備投資を成功へと導きます。
垂直搬送機の価格と導入に関するよくある質問
Q. 予算に合わせて仕様を簡略化することは可能か
A. はい、ご要望に合わせて調整が可能です。
例えば、外装パネルの材質を変更したり、コンベアとの自動連携を最低限に留めて半自動の運用にするなど、安全性を損なわない範囲でオーバースペックな部分を削り、ご予算に近づけるための柔軟なご提案を行っています。
Q. 補助金や助成金(省力化投資など)を活用できるか
A. 条件を満たせば活用できるケースがあります。
垂直搬送機の導入による「生産性向上」や「省人化・省力化」を目的とする場合、国や自治体が実施している「ものづくり補助金」や「省力化投資補助金」などの対象となる可能性があります。
補助金の活用を視野に入れたスケジュール調整や、申請に必要なスペックの証明など、可能な限りサポートいたします。
Q. リース契約や割賦販売での導入は可能か
A. はい、提携リース会社等を通じての導入も可能です。
垂直搬送機は数百万円単位の設備投資となるため、「初期費用を抑えたい」「キャッシュフローを安定させたい」という企業様に向けて、リースや割賦での契約プランをご相談いただくことも可能です。
月々の支払いで最新の自動化設備を導入できるため、予算確保の選択肢としてぜひご検討ください。
まとめ:概算を知ったら、まずは無料で正確な見積もりを
この記事では、垂直搬送機「タントレー」の価格相場と、導入費用を抑えるためのポイントを解説してきました。重要なポイントを振り返ります。
- タントレーの本体価格の目安は650万円〜。これに巻上機や施工・運送費などが加わる。
- 建築確認申請が不要なため、エレベーター導入時に発生する高額な建築付帯工事費(数百万円規模)を大幅にカットできる。
- 現場の既存のピットを再利用したり、仕様を最適化することでさらなるコストダウンが可能。
「うちの現場に設置した場合、総額でいくらになるのか?」
「エレベーターと垂直搬送機、どちらが投資対効果が高いのか?」
予算案の作成や社内説明用の正確な数字が必要になったら、創業71年・事故ゼロの実績を持つアイニチ株式会社へご相談ください。
現場の状況をプロの目で正確に診断し、お客様にとって最もコストパフォーマンスが高く、安全なプランをご提示いたします。
「無料現地調査」から「お見積り」「図面作成」まで費用は一切かかりません。
予算検討段階でのご相談も大歓迎ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
生産性向上とコスト削減の実現を、私たちが全力でサポートいたします。